個人を支援、チームも応援、誰もが利用できる制度を目指して

家族同然のペット、公平感も考慮して制度化した「ケア休暇」
「みんなの個性を、会社の力に。」をかかげるのが大東建託です。誰もが働きやすく、働きがいのある会社を目指し、福利厚生もその一環として充実を図っています。
多くの手厚い制度が揃っていますが、特に最近、力を入れて制度化したのが「ケア休暇」です。
ダイバーシティ推進部の新関晶久(にいぜきあきひさ)さんは、「家族がいる人には家族休暇や看護休暇など制度はたくさんあります。ぜひペット休暇をという声は以前からありました」と、制度化のきっかけになった従業員の声について語っています。

「ケア休暇」と名がついていますが、きっかけは「ペット休暇」を求める声でした。家族同様に暮らしている人の気持ちを理解して、ペットの通院や介護、死亡時の休暇が取れる制度を作ろうとしましたが、ペットがいない人にとっては不公平感が生じます。そこで、本人の病気や更年期障害の治療、生理休暇にも使える「ケア休暇」としました。
「ペットを家族として会社が認めてくれていることが嬉しい」「今まで聞いてきたいろんな福利厚生の中で一番感動した」など、予想以上の反響でした。
介護や育児の支援を受ける人だけでなく、チーム全員に「応援手当」を
もうひとつ、同社のユニークな制度としては、育児や介護に携わる人への支援はもちろん、同じチームで働く人たちに「応援手当」を支給していることがあげられます。
「休業を1ヶ月以上取る人の数は増え、特に男性の育児休業取得者数が伸びています。今年は昨年の3倍になっています」(新関さん)。こちらも予想以上の反響です。
育児や介護で休業を長く取りたいという声は多くありましたが、実際には取れていませんでした。休めばチームの人たちに迷惑をかけるのではという気持ちが躊躇させていたようです。チームの人たちも、休業を取ろうとしている人を応援できるようにと手当を支給する制度を整備したことが大きな効果をあげました。
ほかにも、職場の一体感を高める制度として、「社内運動サークル制度」を導入しています。運動習慣を定着させたいというねらいはもちろんありますが、サークルは部署やグループ会社をまたいで作ることになっており、社内やグループ企業間のコミュニケーションの促進につながっています。
「他部署の人と話しができる良い機会になっており、仕事がやりやすくなったという声が届いています」と、いうのはダイバーシティ推進部の井上和哉さんです。従業員約8千人のうち700名が利用しています。

職種で利用率が異なるのが課題、求められる制度を常に意識しながら
大東建託では定期的に形を変えて全社員にアンケートを実施しています。フリーコメント欄にも多くの意見が寄せられ、これらを参考に新しい制度を作っています。「ケア休暇」もここから生まれました。
新関さんは、利用してもらっている手応えは確かにあり、それが仕事のやりがいになっていると言いますが、一方では、「ある制度によっては営業職、技術職、事務職で利用率が異なる傾向が見えています。職種ごとの課題に応じた対策をとるなど誰もが利用しやすい方法を検討しなければならないと考えています」と課題もあり、改善を続けていきたいと語っています。
井上さんも、「従業員個人によっても、時代によっても、求められている制度は変わって行きます。現場の声を常に拾い続けて、求められているものを提供するようにしていきたいですね」と改善に意欲を見せつつ、「それが長く働いてもらうことにつながりますし、私自身のやりがいです」と語っています。
