安心して能力を発揮できる職場と生活のために

社員のライフ・ワークの両立を支援する仕組み作り
価値創造の源泉を「人財」と「企業文化」としているのが大王製紙です。従業員が安心して能力を発揮するには会社と従業員との信頼関係が不可欠であり、福利厚生をその信頼関係を強化するための施策として位置づけています。
多くの制度が揃う中でも、充実しているのが育児関係の支援です。コーポレート部門総務・人財本部人財部給与厚生課の田中菜央子さんは、
「お子さんが生まれた社員には、社長より〝おむつケーキ〟が贈呈されます。
また2017年創設の『GOO.N(グーン)すくすく休暇』は、子どもが生まれた社員に 5 日間、育児のための有給休暇を追加で付与する制度です」と説明します。

「GOO.N」は同社のベビー用紙おむつのブランドですが、その製品を使ってケーキに見たてたプレゼントが好評です。男性の育児参加の促進も意識しました。
事業所内保育施設「GOO.Nすくすくはうす」はグループ社員の復職・両立にも役立つ存在となっています。

健康支援も、健康保険組合との連携で手厚い支援制度が揃っています。特にがんの早期発見・早期治療に向けた費用補助制度が充実しています。コーポレート部門総務・人財本部ライフ×ワークインテグレーション推進部部長であり執行役員の田邊典代さんは、
「予防を重視して、個人の負担なしでレベルの高い検診を受けられるようにしています」と語っています。
手厚い住宅支援は採用にも大きく影響
自己啓発のための費用補助制度について、コーポレート部門総務・人財本部人財部部長の三宅健彦さんは、「ビジネスを勉強したい、また当社は海外展開もしているので海外事業に携わるため語学を勉強したい、そんな社員のためにオンライン講座や通信講座の費用補助をしています」と、チャレンジする社員を応援すると語っています。
また、住宅制度についてコーポレート部門総務・人財本部人財部給与厚生課課長の石﨑健一さんは、「どこの会社にもある制度で、当たり前と思っていたのですが、当社の制度は特に手厚く、最近は既卒で入社してくる社員も多いのですが、この制度が大きく響いているようです」と、採用に大きな影響を及ぼしていると言います。自己負担の割合が小さいため、不安なく住宅を選ぶことができます。
愛媛県の三島工場では、2025年、独身寮の大浴場を改修しています。「高校を卒業して親元を離れて働く社員も数多くいます。リニューアルのおかげでとてもきれいで清潔感もあり、個室シャワー室も完備されているのでプライバシーも守れると好評です」と田中さんは語っています。
女性リーダー職を集めて意見を求めると……
同社では毎年、社員からの意見を募り、その声を制度に反映するようにしていますが2025年は特に、女性の係長クラスを集めて声を聴く場を設けました。田邊さんは、
「子育て中の当事者の話を聞けば、フレックス制度は便利である一方、コアタイムがかえって働きにくい面があることがわかってきました。また、不妊治療をしている社員からも当事者ならではのお話を聴くことができ、休暇の制度設計に役立っています」と、直接、声を聴いて気づけることは多いと言います。
課題のひとつが、制度をもっと多くの社員に使ってもらうことです。三宅さんは、「たとえ今は使っていなくとも、こんな制度があるということを知ってもらえれば、いざ使いたいときに安心です」と、ケースごとのサポート内容を整理して周知していきたいと言います。
今後の福利厚生のあり方について田邊さんは、「これからは介護や自身の病気の心配をする社員が増えていくでしょう。そういった面も会社としての支援の幅を広げていきたいと考えています」と語っています。

