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2026優良法人:ミッドサイズ法人部門

外国籍が35%を超える多様性溢れる組織の声に耳を傾けることでウェルビーングが向上

取材日:2026.04.03
従業員の35%以上が外国籍社員というASMLジャパン。多様な文化を背景に、多彩な意見が率直に寄せられ、福利厚生担当者にとっては難しい判断を迫られる場面もあります。しかしそのような声によって、これまで見過ごされがち課題が表面化し、結果として制度改善につながったこともあり、従業員のウェルビーングは着実に向上しています。

ミーティングの様子

従業員の3分の1以上が外国籍社員

ASMLジャパンでは、福利厚生を「従業員エンゲージメントの最大化」と「エクセプショナル・ワークプレイス(卓越した職場)の実現」を支えるための最重要基盤と位置づけています。従業員のウェルビーングをSocial、Health、Mental、Financialという4つの側面から総合的に支援することを柱にしていますが、同社の一番の特徴が、外国籍社員が35%を超えているという組織の多様性です。

外国籍社員の出身はオランダ、韓国、台湾、アメリカなど世界30か国以上にわたります。そうした多様なバックグラウンドを前提に、ASMLジャパンでは国籍に関わらず安心して働くための福利厚生や制度設計を進めています。

その代表的な取り組みのひとつが、「リロケーション・パッケージ」です。

赴任後の初期段階では、社員本人だけでなく家族を含めた生活面での負担をできるだけ軽減し、住居探しなど定着(settling‑in)に関する支援を行っています。こうした支援は、社員が安心して業務に集中できる環境を早期に整えることを目的としています。

社内イベント

また、生活立ち上げの過程で生じやすい文化や慣習の違いによる戸惑いについては、EAP(Employee Assistance Program)を提供、日常生活や職場で感じる小さな違和感も早い段階で相談できる環境を整えています。

多様な背景を持つ社員の声が、全社員の働きやすさにつながる

こうした実践的な制度づくりを支えているのが、年に一度行っている従業員調査「we@ASML」です。海外での就業経験を持つ社員も多く、他国や他企業と比較した視点から意見が寄せられることも少なくありません。

こうした声に応える形で同社では、日本語と英語で会社の福利厚生の方針や原則、日本国内の事情などを丁寧に説明する機会を年に数回設けています。

「外国籍社員は比較的率直に意見を伝える傾向があり、日本人社員は慎重に表現することも多いですね。ただ、外国籍社員が感じている課題は、日本人社員も共感することが多く、結果的に全従業員にとって使いやすい制度につながることも少なくありません」と、ベネフィット領域を担当するトム・ベは話します。

何にでも使える「フレキシブル・ベネフィット・プログラム」が好評

「we@ASML」からの声から生まれた制度のひとつが「寒冷地サポート」です。

北海道の千歳など、積雪の多い拠点を対象に、部署や個別対応に依らない、会社共通のシンプルな仕組みとして導入しました。寒冷地特有の環境においても、安心して働けることを目的としています。地方勤務者から出されていた要望を制度化しました。

社内イベント2

また、2025年に導入して、高い評価を得ているのが「フレキシブル・ベネフィット・プログラム」です。年間8万円分のポイント(1ポイント=1円)を全従業員に付与し、家族との食事に使っても、自己啓発のための教育費に使っても、使途を制限せずに自由に使えることが特徴です。

今年は物価高騰という環境変化を受け、「we@ASML」の声も踏まえながら、日常的な負担を軽減する目的で「食事手当」も新設しました。

多様な考え方や価値観に向き合いながら制度づくりを進める中で、社員から「以前より働きやすくなった」と言われることが、担当者にとって大きなやりがいとなっています。

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